高島進展
「結晶世界」
2010年10月18日(月)~29日(金)
24日(日)のみ休廊
12:00pm-7:00pm(最終日
5:00pmまで)
―結晶世界―
高島は絵を描いている時、ふ
と自分以外の何者かに後押しされて描かされていると感じる瞬間がしばしばあるといいます。同時に彼は、自分の意図を超えて描かされる事自体に興味を持って
きました。
しかし、それは一体何者に描かされているのでしょうか?そのような感覚を神の手と例える人もいますが、彼は使用するメディウム(素材、道具)の内包する意
志の力だと思っているのです。メディウムは単なる道具ではなく、それを作家が使っているようでいて、実はメディウム自体の意思に描かされているのではない
かと考えているのです。
使われているメディウムは全て工業製品であり、人間の手を経ています。そこに計算されたツボ(スィートスポット)が必ず存在し、元々このツボを使うよう意
思表示されている・・・そして目的を変えたり、ずらしたり悪戦苦闘する事でそのツボに接近し、そして最初には意図していなかった思いもよらない造形が出来
上がるのです。そのようにして引き出される結果が描かされていると感じる要因だというのです。
ここ15年程、彼はクラシックの器楽曲の題名からヒントを得て「メディウムのためのドローイング」と云うタイトルの作品を発表し続けていますが、これはこ
のようなメディウムの中に潜む意志をなんとか表現したいとする意図を込めています。
今回も前回の個展に引き続き、「鉛筆削り、色鉛筆とキャンバスのためのドローイング」です。鉛筆削りで削って尖らせ、キャンバスに描かれた色鉛筆の線は、
最初が細く、徐々に太くなっていきます。一本、一本、引く前に削る事で生まれてくる鉛筆固有のツボの一つとも言える徐々に太くなる線。これを一単位にして
反復し、紡ぎ出された結晶体として、色鉛筆の意志の一部をカタチとして表現しようとしているのです。
すでにギャラリー舫ではおなじみになりました描線の魅力あふれる4年ぶりの個展は「メディウムの結晶世界」、メディウムそれ自身に潜む言葉にならない意志
を、結晶化してカタチにしようとする試みをぜひご高覧下さい。
略歴
1959 兵庫県生まれ
1982 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
1984 武蔵野美術学園油絵科修了
1987 アジェンデ美術学校(メキシコ)に1年留学
《個展》
1999 青樺画廊(東京・銀座)
99、01、03、06、10、 ギャラリー舫(東京・銀座)
2000 モリスギャラリー(東京・銀座)
2000 空想・ガレリア(東京・銀座)
2001 なびす画廊(東京・銀座)
2004、07、 ギャラリーゴトウ(東京・銀座)
2005、08、 ギャラリーテムズ(東京・小金井)
2009、10、 Shonandai MY Gallery(東京・六本木)
《グループ展》
1986 第1回デッサン大賞展(神戸・東京・名古屋・京都)
1987 第2回デッサン大賞展
(大阪府立現代美術センター・東京銀座川上画廊)
1990 第16回日仏現代美術展(パリ・東京・他)
第1回TAMON賞展(柏高島屋)
1991、96、 第20回、25回現代日本美術展(東京都美術館・京都市美術館)
1993 第15回エンバ美術コンクール(エンバ中国近代美術館)
1994 第17回エンバ美術コンクール(エンバ中国近代美術館・氷上町植野記念美術館)
1995 第1回西脇市サムホール大賞展(西脇市岡之山美術館)
1997 第2回昭和シェル石油現代美術賞展(東京国際フォーラム)
第37回パリ招待サロン「現代の巨匠と青年展」(パリ)
1997 ABC美術コンクール(大阪ABCギャラリー・福岡美術館・札幌市民ギャラリー・有楽町朝日ギャラリー)
1998 第1回川の絵画大賞展(加古川総合文化センター)
第3回アート公募99企画作家選出作品展(新木場SOKOギャラリー)
2000 第14回多摩秀作美術展(青梅市立美術館)
木下晋・高島進・浜田賢治三人展
(ギャラリー・しらみず美術/東京・銀座)
2002 第16回多摩秀作美術展(青梅市立美術館)
第11回青木繁記念大賞公募展(石橋美術館・アクシスギャラリー/
東京・六本木・郡山市立美術館)
渡邉早苗・高島進展(ギャラリーゴトウ/東京・銀座)
2003 第12回青木繁記念大賞公募展
ギャラリーテムズコレクション展Ⅱ
(ギャラリーテムズ/東京・小金井)
2005、08、 第14回、17回青木繁記念大賞公募展
2006 scope artfair・ニューヨーク
アート上海2006
高島進・団野雅子・中込靖成-三人展-
(ギャラリーゴトウ/東京・銀座)
2007 Last Scene(ギャラリーゴトウ/東京・銀座)
Hors Ligne(ギャラリー惺/東京・吉祥寺)
First Scene(ギャラリーゴトウ/東京・銀座)
2008 MINIMAL PAINTING 21(ギャラリー惺/東京・吉祥寺)
人間像展(白銅鞮画廊/東京・京橋)
2009、10 kunStart(イタリア・ボルザーノ)
顔顔顔展(Shonandai MY Gallery(東京・六本木)
2010 新春小品展(ギャラリー由芽/東京・三鷹)
日米アートカイト展
(静岡文化芸術大学、CHANDLER FINE ART/サンフランシスコ)
六・面・展・(Gallery FACE to FACE/東京・吉祥寺)
FLOWERS(ギャラリー惺/東京・吉祥寺)
《受賞》
1990 第16回日仏現代美術展/日本テレビ奨励賞
1997 第2回昭和シェル石油現代美術賞展/奨励賞
’97ABC美術コンクール/優秀賞
1998 第3回アート公募99企画作家選出作品展/ギャラリー賞
2000 第14回多摩秀作美術展/大賞
2002 第11回青木繁記念大賞公募展/優秀賞
2007 第5回現代日本美術会賞審査員特別賞
《収蔵》 青梅市立美術館、羽田空港






